やっと出た ― 2011/09/23
宮部みゆきの「ぼんくら」シリーズ第3弾「おまえさん」が22日に遂に発売になった。 宮部みゆきは新刊が出たら全部買うことにしてる作家の一人だけど、中でもこのシリーズが一番好き。 毎回、八丁堀の貧乏同心「井筒平四郎」と、そこに養子に来る話がある商家の五男の「弓之助」、岡っ引きの「政五郎」とその手下見習いの「三太郎」などを中心に話が回ってく時代小説。 弓之助はちょっとこまっちゃくれてるけど頭の回転が抜群で、小さな手がかりから大人も顔負けの推理を展開して事の真相を暴き出す。 「おでこ」と呼ばれてる三太郎は一度聞いた話は決して忘れない記憶力の持ち主で、弓之助と組んで事件の解明になくてはならない役どころとなってる。 2004年に刊行された「ぼんくら」の時は弓之助も三太郎も小さい子供だったけど、今回は少年といって良いくらいの年頃に成長してて、三太郎は恋しちゃったりする。 今回は弓之助のお兄ちゃんの淳三郎や、平四郎の年若の同僚、間島信之輔など新たな顔ぶれも登場して上下二巻の長い物語になってる。 |

でも相変わらず面白かった。
ゲームしてるばっかじゃなくって、ちゃんと小説も書いてたんだネ@宮部みゆき。 今後もこのシリーズだけはせっせと書いてチョ。 |
今月のわんこ生活 ― 2011/09/18

エルダママのブログで盛り上がってた、遠藤淑子のナナっちシリーズ第3巻「今月のわんこ生活2」を昨日アマゾンで頼んだら、なんと今日届いた。 世の中便利になったよねぇ~。 前号では8歳だったナナっちも、今回のではいよいよ10歳の大台に。 でもやってる事は相変わらずでチョ~おもろい。 前号ほどのインパクトは無いし、少しネタ切れ的なところもあるけど、ボーダーの特徴が良く出てる部分が多くて笑える。 ナナっちが長生きして、3巻4巻と末永く続いてくれると良いなぁ。 |
小暮写真館 ― 2010/06/04
と~ちゃん実は活字中毒だす。 あまりジャンルには拘らずなんでも読むタイプ。 小さい頃は、本を読んでさえいれば親に煩い事言われなかったんで、現実逃避的に本の世界に埋没してた。 家にあった少年少女世界文学全集みたいのを手当たり次第に全部読んだなぁ。 少し大きくなって、一人で本を買いに行けるようになって、武部本一郎さんの画が表紙の本を手にとって、絶対エッチッぽい本だって決めつけてドキドキしながら買ったのがバロウズの「火星のプリンセス」だった。 中味はちっともエッチじゃなかったけど、その面白さにのめり込み、以来SFばっかり読んでた。 一番好きなのはハインライン、次がクラークかな。 SFだけ揃えてるのって、最初は創元SF文庫しかなかったけど、そのうちハヤカワSF文庫が出来て一気に読める本が増えたんで夢中になって読んだ。 大人になってからは、海外探偵ものにどっぷりで、マクドナルドのリュー·アーチャーシリーズやチャンドラーのマーロウシリーズなんかを読んでたんだけど、亡くなっちゃった作家は全部読んじゃうと終わっちゃって寂しいから、現役作家に鞍替えしてパーカーのスペンサーシリーズ、コーンウェルのスカーペッタシリーズ、ヴァクスのバークシリーズなんかにはまってた。 最近は海外ものの展開について行けず、もっぱら日本の作家を読んでて、特に宮部みゆきと石田依良の池袋WGPシリーズは、新刊が出たら無条件に買うことにしてる。 で、久しぶりに宮部みゆきの新刊「小暮写真館」が出たんで早速購入。 今回の主人公は高校生。 テーマも奇抜だし、構成もしっかりしてるし、この才能がカルチャースクールみたいな小説教室から輩出して来たってのは実に驚き。 宮部みゆきの好きなところは読後の爽快感で、こういう若い子が主人公の書かせると本当に良い。 個人的に一番好きなのは「ぼんくら」の系列で、映画化された「模倣犯」とか「RPG」なんかはあまり面白いと思わなかった。 ゲームなんかに嵌ってないで、もっと沢山書いてチョ。 |
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