小暮写真館2010/06/04

と~ちゃん実は活字中毒だす。
あまりジャンルには拘らずなんでも読むタイプ。

小さい頃は、本を読んでさえいれば親に煩い事言われなかったんで、現実逃避的に本の世界に埋没してた。
家にあった少年少女世界文学全集みたいのを手当たり次第に全部読んだなぁ。
少し大きくなって、一人で本を買いに行けるようになって、武部本一郎さんの画が表紙の本を手にとって、絶対エッチッぽい本だって決めつけてドキドキしながら買ったのがバロウズの「火星のプリンセス」だった。

中味はちっともエッチじゃなかったけど、その面白さにのめり込み、以来SFばっかり読んでた。

一番好きなのはハインライン、次がクラークかな。

SFだけ揃えてるのって、最初は創元SF文庫しかなかったけど、そのうちハヤカワSF文庫が出来て一気に読める本が増えたんで夢中になって読んだ。

大人になってからは、海外探偵ものにどっぷりで、マクドナルドのリュー·アーチャーシリーズやチャンドラーのマーロウシリーズなんかを読んでたんだけど、亡くなっちゃった作家は全部読んじゃうと終わっちゃって寂しいから、現役作家に鞍替えしてパーカーのスペンサーシリーズ、コーンウェルのスカーペッタシリーズ、ヴァクスのバークシリーズなんかにはまってた。

最近は海外ものの展開について行けず、もっぱら日本の作家を読んでて、特に宮部みゆきと石田依良の池袋WGPシリーズは、新刊が出たら無条件に買うことにしてる。

で、久しぶりに宮部みゆきの新刊「小暮写真館」が出たんで早速購入。

今回の主人公は高校生。
テーマも奇抜だし、構成もしっかりしてるし、この才能がカルチャースクールみたいな小説教室から輩出して来たってのは実に驚き。
宮部みゆきの好きなところは読後の爽快感で、こういう若い子が主人公の書かせると本当に良い。

個人的に一番好きなのは「ぼんくら」の系列で、映画化された「模倣犯」とか「RPG」なんかはあまり面白いと思わなかった。

ゲームなんかに嵌ってないで、もっと沢山書いてチョ。